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new moon 4×5で近接撮影-湿板写真でマクロ撮影

こんにちは、あかつき写房の本田です。今日は湿板写真専用カメラ、newmoon4×5について書いてみたいと思います。シンプルな仕組みだからこそできるやり方で、近接撮影を可能にしています。スペックとともに詳しくみていきましょう!



まずはスペックを見ていきます。その名の通り、ガラスのフォーマットはフィルムの4×5(シノゴ)と同じサイズです。実はホルダーは既存のフィルムカメラと互換性があって、世の中にあるほとんどの4×5カメラで使用することができます。※湿板写真とフィルム時代のカメラは、耐薬性がないことと感光性の違いから相性が良くないこともありますのでご利用の際はご注意ください。

シャッターは手動でスライド式、絞りは回転式で、なんとf16〜f45!?現代のレンズからするとかなり暗いですが、昔の一枚レンズのカメラの絞り開放値はほとんどf8〜f16。このくらい絞らないと、そこそこの像を得ることができなかったんです。newmoonも当時のカメラと同じような仕組みになっていますので絞り開放値が暗いのです。


三脚ネジは一般的な1/4inchに対応しています。ボディはプラスチック製で、汚れた時に丸洗いが可能。夏の直射に長時間晒すのはNGですが、510gのボディは結構しっかりしていて安心感があります。スペックにはありませんが、ピントリングがついておりヘリコイド式でピント調整が可能です。



さて、あえて飛ばしましたがレンズのところを見ていきましょう。1と2があります。実は二つのレンズを取り替えて使用できるような設計になっています。


このカメラの標準のレンズは1の焦点距離150mmのものです。このレンズの最短撮影距離は約80センチ。しかし、この距離で撮影すると被写体を大きく配置して撮影することができないんです。この欠点を克服すべく、2の100mmのレンズを入れ替えて使えるようなっています。こちらのレンズを装着すると、約20センチまで被写体に近寄って撮影することができますので、画面に被写体を大きく配置することができます。無限遠は出ませんので、近接撮影専用レンズという位置付けです。


仕組みは、レンズからスクリーンの距離が同じで焦点距離の短いレンズをつけることで近接撮影を可能にしています。


以前に行ったテスト画像を添付します。この写真に写っている範囲全体が、レンズ1の最短撮影距離で撮影したもので、レンズを1から2に換えると赤枠くらいまで近づくことができます。等倍とはいきませんが、かなりのマクロ撮影が可能になります!


ワークショップを受講される場合は、通常の6×9からアップグレードが可能ですのでぜひご検討ください!って、こんな記事を書くと4×5が人気になってしまいそうですが、、、

もちろん、景色などの遠景も撮影できます。最後に作例を載せておきますのでぜひご覧くださいませー


new moon 4×5作例



 

ワークショップ情報はこちら





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