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「オープン湿板ラボ」イベントレポート

こんにちは、あかつき写房の本田です。今日は8月17日にあかつき写房主催イベント「オープン湿板ラボ」のイベントレポートです。

このイベントは湿板写真をやってみたい!ワークショップや製作プロセスに興味がある!という方に向けてのもので、来場者の皆様には湿板写真のデモンストレーションとともに湿板ラボでどんなことをしているのかを見てもらう機会となりました。



おかげ様でチケットは完売!!10代〜60代まで幅広い年齢層の方がご来場くださいました。

ご近所の方もいらっしゃいましたが、大阪、兵庫など、わざわざ遠方から足を運んでくださった皆様に感謝です。


10:30開場。受付を済ませた方から、展示を見ていただきました。湿板写真を前に会話が弾みます。



11:10少し遅れてイベントはスタートしました。会場の照明を暗室モードにすると、赤い光のみの薄暗い空間になります。薄暗いといっても、実はフィルムプロセス(印画紙プリント)の暗室に比べるとずいぶん明るくて、暗室経験のある方にとっては驚きのポイントだったようです。ワークショップ時も同じライティングで行います。



本田の挨拶の後、技術担当の小椋にバトンタッチ。ガラスの説明をしてコロジオン塗布→硝酸銀ケースに浸します。来場さんの質問に応えながら、和やな雰囲気で進行します。今回は4×5サイズで撮影しました。



約4分後、硝酸銀ケースからガラスを取り出すとガラスは感光板へと変わっています。ここからガラス板が湿っている間に撮影を終えて、暗室に戻ってこなければなりません。湿板写真は「湿った板の写真」と書きますが、正にそう呼ばれる理由がここにあります。板が乾くまでの時間は約10分です!!


そして、撮影内容は、、、参加者全員での集合写真!!


靴に履き替えて外へ出ます。ちょうどいい曇天と思っていたら、急に日が差してきて露出が変わります。太陽が雲に隠れたタイミングで撮影して、急いで暗室に戻ります。シャッタースピードは8秒。体験としてはちょうど良い時間でした。カメラはnew moon4×5


f22、8秒 


暗室に戻って現像するとネガ像が現れます。ここで隣のブースへ移動し明転します。定着液にガラスを浸すと、少しずつネガ像がポジ像へ1分程かけて変わっていきます。何度見ても飽きることのない感動する瞬間です。



無事、湿板写真が撮れました!!


令和6年8月17日撮影


質疑応答の後、しばらくはラボ見学と交流の時間とさせてもらいました。さっそく制作の相談をしてくださる方や、質問が止まらない方、写真好きが集まっての雑談、楽しいひとときを過ごしました。


イベントを開催して、まだまだ私たちの知らないところに湿板写真に興味を持ってくださる方がいらっしゃるということを知りました。湿板写真のプロジェクトや事業を続けていく意味があることを確認できたことが一番大きいです。


最後になりましたが、ご参加いただいた皆様、シェアしてくださった皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今後ともあかつき写房の湿板写真をよろしくお願いします。


 

本イベントはアーカイブ配信があります。イベントの様子(挨拶から質疑応答に入るまでのところ)を23分の動画にまとめていますので、気になってたけど行けなかった!という方はぜひこちらをチェックしてみてください→アーカイブ配信チケット

 


 

ワークショップ情報


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