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質より量-身体的な写真-湿板写真

こんにちは、あかつき写房の本田です。


Shippann Laboのワークショップではたくさん撮影することに重きをおいています。というお話です。スローな写真なのにたくさん撮るってどういうことでしょうか。では、本題へ。



私たちが手がけるワークショップでは丁寧な説明を心がけつつ、たくさん撮影することにも重きをおいています。


その理由は「湿板写真はとても身体的な要素に関係が深い写真であるから」です。


例えば、写真の仕上がりに大きく影響を及ぼすコロジオンの膜の貼り方について。


コロジオンをガラスにかける量、ガラスの傾き、コロジオンを馴染ませる速さなどは、説明を受けて1、2回体験してもコツを掴むところまではいきません。


3回、4回と繰り返し体に馴染ませていくと、自然にできるようになってくるもので、それはまるで自転車の練習のようです。



実践的な話をすると、その日の気温や湿度に加えて、薬品のロットやコンディションによって膜面をコントロールする必要があります。最近では、古いコロジオンとガラスを用意して違いを見てもらいながら練習できるようにもしています。



湿板写真には各工程にこのようなポイントがいくつもあって、回数を重ねて体で覚えることが上達への一歩となります。


個人差はありますが、2日間のワークショップで5枚か6枚ほどの湿板写真作品が仕上がります。最初の一枚と最後の一枚を比較すると一目瞭然。




また、ありがたいことに半年、一年空けて、Laboを再訪してくださいる方がいらっしゃいます。その時に驚くのが、皆さん、少しやるとすぐにコツを思い出してラボを終了した時のクオリティで作業されるのです。こういうところも、自転車やスケートに似ているのかもしれません。


一度覚えると一生モノのテクニック!とまでは言い切れませんが、回数を重ねることで確実に自分の中に積み重なっていくものがあることに間違いなさそうです。2年間ラボをやっていますが、これは年齢や性別などにほぼ関係ありません。作りたいものがあるならば、新しいことにチャレンジしてみよう!という気持ちがあるならば、ぜひLaboへ飛び込んできてください。



2024年8月17日に湿板写真を体験できるイベント開催します→詳細はこちら


 

ワークショップ情報



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